2019年5月で福井に引っ越して丸2年経ちました!
恐ろしい程一瞬で過ぎ去りましたが、2年てこんなに短いんですっけ??
2年前大阪から福井に移住し、
地方でやっていけるだろうかと不安になりつつも何とか生活できております。
お仕事の割合は「地方:都会 = 2:8」と程よいバランスでやっております。
今回は地方に拠点を置きつつ、
どのように活動することでお仕事に繋がっているかをご紹介していきます!
地方移住を考えているクリエイター、
駆け出しのクリエイターの方に参考になる内容になればと。
地方でのメリット・デメリット
まず、僕なりの地方でイラスト案件をする上でのメリット・デメリットをご紹介。
メリット
地元企業と直接お仕事が出来る
はじめのメリットとしては直接企業さんとお話ししながらお仕事出来ることです。
東京・大阪のお仕事の場合、制作会社のデザイナーさんがクライアントからヒアリングし、内容がある程度確定してから依頼されるので、直接クライアントとお話しすることはほぼありませんでした。
それに比べて地方では直接クライアントの偉い方からダイレクトな思いが聞けるので、その思いに沿って迷うことなく描けます。
また地方でどう生き残っていこうとしているか熱い想いも聞けるのでとても刺激的です!
お仕事ついでに観光出来る
これは都会から地方に移住した人に限られるかもしれませんが、
お仕事ついでに観光を楽しめることが地方でのお仕事の楽しみでもあります。
例えば、金沢でお仕事したときなどは金沢21世紀美術館、兼六園などの観光地をついでに散策したりします。
山中温泉の企業さんとお仕事したときは、温泉に浸かったり、美味しいご飯屋さんなどをついでに行ったりしました。
お仕事と観光が一緒に出来て一石二鳥です!
競合するイラストレーターが少ない
福井のいろいろな制作会社さんとお話していて、「イラストのお仕事は誰に依頼されているのですか?」と言う話になったときに、”Kさん”というイラストレーターという回答が大半でした。
どうやら福井では”Kさん”が主に商業イラストレーターとして認知されているようでした。
他の地方でもあることだと思いますが、イラストレーター自体が少なく、上手くいけばその地域のお仕事をいろいろともらえる可能性があるなと感じました。
デメリット
イラストの需要が少ない
競合するイラストレーターさんは少なくて良いかもしれませんが、イラスト自体の需要が少ないというデメリットもあります。
正確に言うと、僕のイラストタッチにハマる案件ばかりではないということです。
僕の場合イラストタッチを絞っているので、それ以外のテイストを要望されていればお声かけ頂けません。
その点”Kさん”はオールラウンダーで様々なタッチに対応されるとのことなので、福井の大半のイラスト案件は”Kさん”がやられているんじゃないかと。。
様々なタッチを描き分けられる方の方が地方ではかなり重宝されると思います。
メリット・デメリットを考えて気づいたこと
ここまでメリット・デメリットは何かな〜と絞り出して考えてましたが、地方にいるからめっちゃ得だ、損だということもないなと。。
都会にいればイベントや交流会にすぐいけるなど有利なことは多々ありますが、
だからと言って必ずしも仕事に繋がるかと言えばそうでもないですし。。
東京にいても仕事になかなか繋がらない人もたくさんいますし。
今の時代ネットもあるし、やり方次第で結果が出るんじゃないかと活躍しているクリエーターさん達を見て思う地方2年目なのでした。。
地方のお金事情
福井に移住する前に一番の不安に思っていたことは都会よりも受注金額が少ないのではというものでした。
ただ、結果として感じるのは結局企業さんによるでした。
何なら都会よりもしっかりお金出してくれるな〜という印象があります。
確かに安いな〜と思うものもありますが、基本想定の範囲内という感じです。
イラストの受注金額というのは地方・都会関係なく、依頼する企業さん次第という結論に落ち着きました。
地方でのお仕事の取り方
やっぱり顔合わせるのが一番
結論から言えば、直接営業するのが一番効果的だと思います。
制作会社が見知らぬ県外のイラストレーターに依頼する文化が都会ほどはなく、
地元にいるイラストレーターに依頼するケースが多いようです。
ちなみに僕は移住まもなく制作会社に営業に行こうと思っていましたが、たまたま福井のデザイナーさんが一堂に会するお祭りが近くであり、そこで一気に地元の広告代理店・制作会社さんと繋がることが出来ました。
福井でのお仕事はそこで繋がった会社さんから依頼頂いています。
やっぱり直接顔合わせるのが一番の信用ですね。
夫婦二人でまんべんなくお仕事を取る
それと僕らは夫婦でイラストレーターをしております。
正確にいうと奥さんはもともとテキスタイルデザイナーとしてイラストをずっとやっており、それなら普通のイラストレーターもいけるんじゃないということで、福井に来てからは、イラストレーターとして活動してもらっています。
僕はメインビジュアルなどどーんとしたものを担当、奥さんは挿絵などの細かいもの担当という役割分担でやっています。
二馬力でまんべんなく福井のイラスト案件を取りに行って、少しずつ二人の存在を浸透させています!
こちらに来てからの地元案件(一部抜粋)はこちらからご覧頂けます。
都会のお仕事の取り方
続いて、都会のお仕事はどうやって取っているかをご紹介。
ただ、特別なことはしておらず基本的なことを淡々としております。
ポートフォリオサイトの定期的な更新
やはり一番問い合わせが多いのがWebサイトからなので、しっかり更新するのが大事かと。
また僕の場合は新作を順番にアップするのではなく、見せたい作品をページの初めに載せるようにしています。
主な実績はこれで、こんな感じのお仕事したいですとアピールしています。
楽しそうとワクワクさせるイラスト・アニメーションが得意な方ではと思っています。
僕のポートフォリオサイトはこちらから。
SNSなどの発信・更新
SNSでは作品の雰囲気や人柄など伝える重要なツールですので、コツコツと更新しています。
通常だとフォロワー増やそうとかそういう話かと思いますが、仕事に繋げるという意味ではそこを主目的にはやっていません。
というのも昨年東京に営業に行った時に制作会社さんに「どうやってイラストレーターを探していますか?」と質問したのに対して、「普段依頼しているイラストレーターさんがフォローしているイラストレーターをチェックしています」という答えの方が多かったからです。
どういうことかと言うと、
依頼しているイラストレーターがフォローしているイラストレーターは自然とその人に近いカテゴリーなので、芋づる式に同じようなテイストでかつクオリティが高い人を探せるということです。
具体的にいうと、
児童向けイラストレーターさんは、同じ児童向けの方をフォローし合っているで、フォローしている人を覗くと同じカテゴリーの人がすぐ見つかるので、依頼する側としては効率的に欲しいイラストレーターを探せるtwitterを重宝しているようです。
そういう意味も含めてtwitterの発信なども少し、、頑張るようになりました。
これは昨年受けたBehance講座でイラストレーターさんに「何経由での依頼が多いか?」と言う質問に対して、「Instagram経由でのお仕事が多い」と答えた方が結構いらっしゃいました。
感覚としては出版系の方がよく見ているのかな〜と言う印象です。
僕はInstagram経由でのお仕事はまだないのですが、コツコツと更新しております。
他の方からは聞いたことないですが、僕はpinterest経由でお仕事頂いたことがあるので、こちらも定期的に作品を更新しています。
SNS系での発信・更新をしっかりしておくことで、仕事に繋がりやすくなるのではと考えているので、コツコツとやっております。
メール営業
また気軽に出来る営業方法として、メールがあります。
営業先の調べ方として一番しているのが、イラストレーションファイルなどにクレジット記載されている会社さんを見ることです。
イラストレーターに依頼する会社さんがかなり網羅されているので、営業先調査には良いのではないかと思っています。
調べた上で自分が気になる会社さんにメールを送ったりなんかしています。
気になる会社さんがあればメモしておいて、半年に一度くらいのペースでメール営業するようにしています。
直接営業
一年に一度くらいのペースで東京の会社さんに直接営業に行っています。
先ほどのメール営業で感触が良かったお客さんの中から会ってくれそうな所に連絡して、3日間滞在して計10社程度回るというパターンが多いです。
ただ、一年に10社程度の直接訪問なので、出来ればもっと回りたいなと思っています。。
商談会
そこで考えたのが先日参加したクリエイターEXPOです。
やはり地方在住者としてはまとめてお客さんと会えるのは嬉しいところです。
クリエポでは普段なかなか会うことが難しい大企業広報、出版社、広告代理店、制作会社の方々と会えます。
まとめていろいろな会社さんと会って営業したい!という方にはオススメです。
ただ、参加するだけで費用がそれなりにかかってしまいますので、自分のお財布と相談して決めてください。
参加していくらかかったかはこちらをご参考に!
※僕は比較的お金をかけた方だと思います。。。
またクリエポ参加に迷っている方はこちらの記事をご参考に。
まとめ:必要とされる場所に、必要なクオリティで
ここまでイラストレーターとして地方移住して良かった点・悪かった点、どのように活動しているかをまとめました。
2年経つ中で思ったことは地方でも活躍している人は結構な数いて、
必要とされる場所に、必要なクオリティで届けられれば、
どこにいようと関係ない職業なんじゃないかという結論に至っています。
なので、コツコツと必要とされる作品を作る⇄発信・営業をひたすら地道にこなしていくしかないのかなと思います。
売れるのに近道はないと思うので、地道に積み重ねていきましょう!